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自毛植毛をさらに進化させる「創傷治療」
創傷治療とは

創傷治療は、迅速に損傷した皮膚組織を本来の機能的性質に修復する治療です。主に事故による怪我や熱傷、寝たきりによる床ずれ(褥瘡)、糖尿病による潰瘍などの治療に導入されており、世界各国で急速に普及が進んでおります。国内においても増大する医療費負担を背景に積極的に導入する動きが高まっております。創傷治療は低コストで受けられ、痛みの緩和、治療期間の短縮、瘢痕による変形防止など、患者さまに大きなメリットを与えられる優れた治療なのです。

自毛植毛における創傷治療のメリット

自毛植毛はグラフト(移植片)を移植します。当然のことながら移植後の傷の修復が早いほど、患者さまの負担は少なく、あわせて移植されてグラフトの生着も促進することができます。

メリット1:早く治る! メリット2:きれいに治る! メリット3:感染の心配が少ない! メリット4:痛みが少ない! メリット5:生着率が向上する!
創傷治療のひとつである「モイストヒーリング(湿潤療法)」を採用

ニドーでは、患者さまの負担を少なくして、生着率をあげるために、創傷治療の中でも効果が高いと言われている「モイストヒーリング(湿潤療法)」を採用しています。

モイストヒーリング(湿潤療法)とは

モイストヒーリング(湿潤療法)は傷を特殊な素材で密閉環境におくことで感染が抑えられ傷を早く治し、また乾燥による神経への刺激が少ないため痛みを緩和します。

1. 滲出液を乾かさない!

傷口からにじみ出る体液(滲出液)には細胞の成長や再生を促す因子(傷を治す成分)を多く含んでおります。この滲出液は傷の治癒に重要な役割を果たしているため乾かさないようにします。

 

ドライヒーリング

モイストヒーリング

滲出液

乾 く

保 持

かさぶた

できる

できづらい

表皮の形成

妨げられる

促進される

乾かした場合と潤いを保った場合の比較
乾かした場合 - かさぶたの下で傷の治癒がゆっくり進む。潤いを保った場合 - 表皮の新しい細胞が、傷面の滲出液の中でスムーズに増殖・移動する
2. かさぶたは作らない!

体液(滲出液)中の表皮再生に役立つ細胞が増殖し移動することで傷が回復します。かさぶたが形成されると細胞の活動は妨げられるため、細胞が死んでしまう場合があります。なめらかな表皮を早く再生するためには、潤いを保ってかさぶたを作らないようにします。

拡大断面図
治療方法

植毛後の傷を必要に応じて湿潤に保つことのできる創傷被覆材を使用して傷を早く、きれいに修復させることができます。
私共で使用している、創傷治療材料(創傷被覆材)は、ハイドロコロイドと呼ばれる最新の素材で、傷に癒着しない性質があり、細胞に有害な化学物質を含まず、感染を防ぐようにできています。また、傷を必要に応じて湿潤に保つことのできる創傷被覆材を使用して患者さまの苦痛を軽減させます。


術後、移植部を図Aのように創傷被覆材で覆い湿潤状態にします。約72時間、そのままの状態を保ちます。外出時には、図Bのようにヘアバンドなどで覆って頂いても結構です。

創傷被覆材
(ハイドロコロイドフィルム)

図A図B