髪が薄くなるのは男性ホルモンの影響が大きな原因です。男性ホルモンによる薄毛症状をAGAと言います。ところが後頭部や側頭部の毛根は男性ホルモンの影響を受けずに抜けにくい特長があります。「自毛植毛」はこの後頭部・側頭部の毛根を増毛したい部位に移植することにより、自分の髪をよみがえらせることができます。薄毛の症状を物理的に改善する有いつの医学的治療がこの自毛植毛です。
自毛植毛「Re-Hair」
毛根を移植することで自分の髪がよみがえる
自毛植毛のメリット
- 満足度の高い自然な仕上がり
- 移植した毛根は高い定着率
- 生涯生え続ける髪がよみがえる
- 生えた後は面倒なメンテナンスは不要
植毛された髪は生涯生え続けます。

面倒なメンテナンスは不要

生え際まで自然に仕上がります。

約95%の高い定着率を実現

自毛植毛をさらに進化させる「創傷治療」
創傷治療について
創傷治療は移植後の傷を早くきれいに治し、生着率を向上させます。
創傷治療とは?
創傷治療は、迅速に損傷した皮膚組織を本来の機能的性質に修復する治療です。主に事故による怪我や熱傷、寝たきりによる床ずれ(褥瘡)、糖尿病による潰瘍などの治療に導入されており、世界各国で急速に普及が進んでおります。国内においても増大する医療費負担を背景に積極的に導入する動きが高まっております。創傷治療は低コストで受けられ、痛みの緩和、治療期間の短縮、瘢痕による変形防止など、患者さまに大きなメリットを与えられる優れた治療なのです。
自毛植毛における創傷治療のメリット
自毛植毛はグラフト(移植片)を移植します。当然のことながら移植後の傷の修復が早いほど、患者さまの負担は少なく、合わせて移植されたグラフトの生着も促進することができます。
創傷治療のひとつである「モイストヒーリング(湿潤療法)」を採用
ニドーでは、患者さまの負担を少なくして、生着率をあげるために、創傷治療の中でも効果が高いと言われている「モイストヒーリング(湿潤療法)」を採用しています。
モイストヒーリング(湿潤療法)とは?
モイストヒーリング(湿潤療法)は傷を特殊な素材で密閉環境におくことで感染が抑えられ傷を早く治し、また乾燥による神経への刺激が少ないため痛みを緩和します。
ドライヒーリング | モイストヒーリング | |
---|---|---|
滲出液 | 乾 く | 保 持 |
かさぶた | できる | できづらい |
表皮の形成 | 妨げられる | 促進される |
1.滲出液を乾かさない!
傷口からにじみ出る体液(滲出液)には細胞の成長や再生を促す因子(傷を治す成分)を多く含んでおります。この滲出液は傷の治癒に重要な役割を果たしているため乾かさないようにします。
乾かした場合と潤いを保った場合の比較
2.かさぶたは作らない!
体液(滲出液)中の表皮再生に役立つ細胞が増殖し移動することで傷が回復します。かさぶたが形成されると細胞の活動は妨げられるため、細胞が死んでしまう場合があります。なめらかな表皮を早く再生するためには、潤いを保ってかさぶたを作らないようにします。
治療方法
植毛後の傷を必要に応じて湿潤に保つことのできる創傷被覆材を使用して傷を早く、きれいに修復させることができます。
私共で使用している、創傷治療材料(創傷被覆材)は、ハイドロコロイドと呼ばれる最新の素材で、傷に癒着しない性質があり、細胞に有害な化学物質を含まず、感染を防ぐようにできています。また、傷を必要に応じて湿潤に保つことのできる創傷被覆材を使用して患者さまの苦痛を軽減させます。
創傷被覆材
(ハイドロコロイドフィルム)
術後、移植部を図Aのように創傷被覆材で覆い湿潤状態にします。約72時間、そのままの状態を保ちます。外出時には、図Bのようにヘアバンドなどで覆って頂いても結構です。